7月の求人広告2.9%増と2カ月連続の増加、企業の求人意欲はやや高い水準が続く
7月の求人メディア全体の広告掲載件数が前年同月比2.9%増となったことが、全国求人情報協会のまとめで分かった。
7月分の求人広告掲載件数等集計結果によると、求人メディア全体の広告掲載件数は前年同月比2.9%増の122万6857件で、2カ月連続で増加となった。前月比は4.2%増だった。
メディア別に前年同月を比べると、有料求人情報誌3万6882件(5.6%減)、フリーペーパー35万7899件(4.2%増)、折込求人紙8万8078件(4.8%減)、求人サイト74万3998件(3.7%増)。
有料求人情報誌は7カ月連続、折込求人紙は3カ月連続の減少となった。フリーペーパーは5カ月連続で減少傾向が続いていたが、一転してプラスとなった。求人サイトは20%前後で増加していた2月までと比べると微増だが、堅調に増加が続いている。
地域別に前年同月を比べると、北海道・東北4万4506件(8.2%増)、関東・甲信越16万6865件(3.1%増)、中部・北陸7万2065件(11.5%増)、近畿9万2018件(1.7%減)、中国・四国3万7292件(1.8%減)、九州・沖縄7万203件(7.5%減)と、近畿、中国・四国、九州・沖縄と西日本では前年同月比がマイナスとなった。
また、同協会が会員求人メディアの営業担当者や編集担当者99人から回答を得たウォッチャー調査(調査期間:2017年7月21日~7月31日)によると、6月時点の企業の求人意欲は、正社員、アルバイト・パート、派遣・業務請負のいずれも3カ月前(17年3月時点)に比べると減少しているものの、高い水準を保っている。
一方、求人意欲の先行き(3カ月後の求人意欲)を見ると、「高くなる」もしくは「やや高くなる」と回答している割合が、正社員は57.6%、アルバイト・パートは57.6%、派遣・業務請負は51.5%となっており、やや高い採用意欲が継続すると見込まれている。
配信元:日本人材ニュース