親のゆとりの違いが子供の余暇活動に影響
親の時間や金銭的なゆとりの違いが子供の余暇活動の内容に影響を与えていることが、日本生産性本部がまとめたレジャー白書で分かった。
調査によると、余暇時間が「増えた」と回答した親の子供は、「ボウリング」「ジョギング、マラソン」などのスポーツや「絵を描く、彫刻する」「模型づくり」などじっくり取り組む創作系の活動に取り組む割合が高くなっている。
一方、余暇時間が「減った」と回答した親の子供は、「映画」「スポーツ観戦」「音楽鑑賞」など鑑賞系の活動が多い。
また、余暇支出が「増えた」と回答した親の子供は、「温浴施設」「動物園、植物園、水族館、博物館」「遊園地」「国内観光旅行」などの観光・行楽の割合が高く、余暇支出が「減った」と回答した親の子供は、「ソーシャルゲームなどのオンラインゲーム」「読書」「ドライブ」「ウォーキング」などが多くなっている。
親の余暇時間や余暇支出が「増えた」親の子供の方が、活動内容の数が多い傾向が見られる。
2015年の余暇市場の規模は72兆2990億円で、前年比1.0%減少した。市場規模が突出して大きく減少傾向のパチンコ・パチスロを除くと前年比1.2%増で3年連続の増加となっている。
余暇活動の内容を見ると、「国内観光旅行」の参加人口が5500万人となり、5年連続でトップ。2015年は多くの活動で参加人口が減少したが、「国内観光旅行」は前年に比べて参加人口が100万人増加した。
以下、外食(4390万人)、ドライブ(4340万人)読書(4230万人)、映画(3660万人)、複合ショッピングセンター・アウトレットモール(3620万人)、動物園・植物園・水族館・博物館(3460万人)、音楽鑑賞(3340万人)、ウォーキング(3290万人)、カラオケ(3160万人)と続いている。
それ以外では、19位の「ジョギング、マラソン」が2014年の28位から大きく上昇し、参加人口は50万人増の2190万人となっている。
配信元:日本人材ニュース