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日本企業への就職を希望する外国人留学生は6割超、日本語レベルも非常に高い

2016/09/14

日本に来ている外国人留学生の6割以上が日系企業に就職を希望しているという。彼らの日本語能力は非常に高く、約8割がビジネスレベル以上でネイティブレベルも2割超含まれている。人手不足に悩む企業の問題解決の切り札となるのだろうか。

 人材サービスのディスコの調査によると、「日系企業」に就職を希望している外国人留学生は62.5%で6割を超え、海外への留学経験がある日本人留学生の56.9%を上回っている。

一方でアメリカ系企業への就職希望者は26.7%、ヨーロッパ系企業へ就職希望者は24.0%で、いずれも日本人留学生の43.3%、31.1%よりも低かった。
 最初の就職希望地は「日本」と回答した外国人留学生は84.1%と8割を超えた。

「日本で就職したい」と回答した人に、日本で就職後にその企業の海外拠点へ赴任したいかを聞くと、「海外拠点で働きたい」と回答した人は70.7%と圧倒的に多く、逆に「海外拠点で働きたくない」(5.6%)と回答した人はごく少数にとどまった。
 外国人留学生の日本語力だが、「ビジネスレベル」が58.8%、さらに「ネイティブレベル」が23.3%と非常に高い。
 将来目指す役職の夢は大きく「社長」と回答した人が2割を超えている。日本人留学生では17.4%、現在就活中の国内学生は11.5%だから外国人留学生の出世意欲はかなり高い。
 そのためなのか、外国人留学生のキャリア形成に対する考え方は「一つの会社にこだわらず転職などでキャリア・アップをしたい」(48.6%)が最も多く、「一つの会社に定年まで勤めたい」(28.7%)を上回った。

国内学生は「一つの会社にこだわらず転職などでキャリア・アップをしたい」が33.1%、「一つの会社に定年まで勤めたい」が49.4%となっており、国内学生と比べると転職でのキャリア・アップや独立・起業志向の学生の割合は高く逆転している。
 就職したい企業規模は、「業界トップ企業」(32.1%)、「大手企業」(33.4%)で合計すると65.5%となり、いわゆる「大企業」を希望する人が6割を超えている。国内学生では大手志向の学生は51.9%(3月調査)となっており、外国人留学生は大手志向が強い傾向がある。
 外国人留学生が就職先を選ぶ際に最も重視する点は「将来性がある」が最多で53.4%となった。国内学生が重要視している「将来性がある」、「職場の雰囲気が良い」、「仕事内容が魅力的」といった項目は外国人留学生でも上位に入っており共通点が見られた。

しかし、国内学生で3位に入った「社会貢献度が高い」(32.9%)は、外国人留学生では10位(17.2%)で15ポイント以上低かった。
【外国人留学生が就職先企業を選ぶ際に重視する点 トップ5】
1位 将来性がある 53.4%
2位 給与・待遇が良い 27.7%
3位 職場の雰囲気が良い 27.4%
4位 教育・研修制度が充実している 26.0%
5位 仕事内容が魅力的 24.3%
【国内学生が就職先企業を選ぶ際に重視する点 トップ5】
1位 将来性がある 44.7%
2位 職場の雰囲気が良い 34.3%
3位 社会貢献度が高い 32.9%
4位 仕事内容が魅力的 30.6%
5位 福利厚生が充実している 28.6%
 外国人留学生が日本で就職活動をする際におかしいと思った制度や習慣は「服装(リクルートスーツ)」(38.9%)が最も多く、わずかな差で「就職活動の時期」(38.5%)があがった。次いで「新卒一括採用」(33.1%)が続いており、日本特有の服装や就職活動の時期が決まっていることに違和感を覚えた人が多かったようだ。

「就職活動の時期」を選んだ学生からは、「卒業前に就職活動をするため時間の確保や学業との両立に苦労した」というコメントが数多く寄せられていた。
 調査は、2016年6月29日~7月19日、2017年3月卒業予定の外国人留学生(現在は大学4年生・大学院修士課程2年生)を対象にインターネットで実施し、296人の回答を得た。

“日本人留学生”とは、海外へ留学経験があり2015年5月以降に卒業予定の学生で、2016年2月10日~3月7日にインターネットで調査した。

“国内学生”とは、2017年3月に卒業予定の大学4年生で、2016年7月1日~5日にインターネットで調査した。

配信元:日本人材ニュース

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