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求人数は最高値を33カ月更新、転職希望者数はお盆の影響もあり前月比微減

2017/10/03

人材サービスのパーソルキャリア(東京・千代田、峯尾太郎社長)がまとめた「DODA 転職求人倍率レポート」によると、8月の転職求人数は前年同月比20.7%増で33カ月連続で調査開始(2008年1月)以来の最高値を更新した。転職希望者数は同39.3%増だった。

 

求人数は前月比0.5%増、前年同月比20.7%増、転職希望者数は前月比4.6%減、前年同月比39.3%増だった。求人倍率は前月比0.13ポイント増の2.44倍となった。

業種別にみると、求人数が増加したのは9業種(その他を含む)のうち「メディア」「メーカー」「小売・外食」「サービス」の4業種だった。特に伸びたのは、「サービス」(前月比3.2%増)、「小売・外食」(同3.0%増)。

「サービス」では、前月に続き不動産や建設関連企業の求人数が増加した。土地活用やリフォーム、修繕に関する需要が高まっているため、不動産仲介やゼネコン、内装関連企業で採用が活発だ。

「小売・外食」では、ファーストフード関連の企業で求人数が増えている。本社が一括して採用を行うのではなく、従業員が希望する店舗で勤務ができるようにと、店舗ごとに求人を出して採用を行う企業が数多く見られるようになっている。

【業種別 求人数増加率(前月比)】
サービス  3.2%増
小売・外食 3.0%増
メーカー  0.9%増
メディア  0.8%増
IT・通信  1.2%減
商社・流通 2.4%減
メディカル 4.4%減
金融    5.2%減
その他   5.5%減

職種別では、求人数は11職種のうち「営業系」「技術系(電気・機械)」「技術系(化学・食品)」「技術系(建築・土木)」「専門職」「販売・サービス系」の6職種で増加した。

特に伸びたのは「技術系(化学・食品)」」(前月比5.5%増)、「専門職」(同3.2%増)だった。

「技術系(化学・食品)」では、製造・生産関連のポジションで求人数が増加している。工場の増設や、働き方改革に伴う就業環境の改善を目的に募集を強化しているためと見られている。

「専門職」では、金融関連専門職で求人数が増加している。マイナス金利政策を受けて、大手金融機関でも不動産投資やオルタナティブ投資など運用する商品を増やしているため、それらの知見がある人を増員する動きがある。

【職種別 求人数増加率(前月比)】
技術系(化学・食品)5.5%増
専門職       3.2%増
営業系       2.0%増
販売・サービス系  1.4%増
技術系(建築・土木)1.2%増
技術系(電気・機械)0.8%増
企画・管理系    0.6%減
技術系(IT・通信) 1.2%減
クリエイティブ系  2.8%減
事務・アシスタント系3.9%減
技術系(メディカル)4.3%減


今後の転職市場についてパーソルキャリアでは、「求人数は9月も増加する見通し」としている。

その理由については「9月は3月決算の企業にとって上半期の最終月に当たりるので、会社によっては上期の採用目標を達成しようと採用活動を活発化させるケースもある」とした。

また、「これまで全社一括で採用を行っていたポジションにおいて勤務地別に求人するなど、応募してもらいやすいように募集内容を具体化する動きも進んでいるので、求人のバリエーションはさらに広がっていくと考えられる」と指摘している。

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